新年あけましておめでとうございます。新年西暦2020年、令和2年を迎えて既に5日程経ちました。正月三が日は家でゴロゴロしてた方ですが元日には早々に映画を観に行きました。
観に行った映画は『ルパン三世 THE FIRST』。ルパン作品初のフルCGアニメという事でどんな感じの作品なんだろうと思って観に行ったのですが…正直ちょっとイマイチかなと。(^^;
以下バレを含むので注意してください。
時代背景はこれまでの作品を制作された時代を基準とした現代ではなく、第二次世界大戦終結から十数年後という異例な設定なんですが、折角の時代設定も変にカリオストロの城へのオマージュを盛り込んだせいでちぐはぐになっている感じでした。
まず一つが拘束された銭形の前でルパン一味がカップヌードルを食うシーン。カリ城では銭形ら機動隊員らが食べているシーンだったのだけど、そもそもカップヌードルの発売は1971年。ヒロインの年齢は公開されてないものの、第二次世界大戦の終結の1945年の時点で赤子で劇中ボストン大学への進学を希望している事から年齢は18歳くらいだと思われる。という事は1945＋18とするならば時代設定は1963年くらい。カップヌードル発売の8年程前となってしまう。
ちなみに銭形の乗るパトカー、通称銭ブルことダットサン ブルーバード410は1963年発売の車なのでギリセーフなんだけど、評判の悪かった尻下がりのボディを改修した後期型だと1966年なのでややズレてしまうのだが。(^^;
またカリ城同様、奮闘する銭形を見て「さすが昭和一桁。」と言い放つシーンがあるのだけど、カリ城の場合劇場公開が1980年(昭和55年)なのでこれを基準に考えると銭形の年齢は50前後という事が伺え、戦前の世代である銭形に対して年甲斐もなく奮闘する様を茶化して言うセリフなのに、FIRSTの1963年(昭和38年)頃とするならば銭形の年齢は30前後となってしまい、戦前云々というよりも年齢に矛盾が生じてしまっている。
制作者サイドとしてはファンサービスのつもりでオマージュを盛り込んだんだろうと思われるが、考えもなしにダイレクトに盛り込んだおかげで頓珍漢な内容になってしまったのが残念。
ストーリーの方も中盤からクライマックスにかけての展開がまんまラピュタというのも頂けない。さすがに「バルス」は無かったが古代の超文明の遺跡というネタはアニメに限らずゲームやコミック、ノベルなどで散々扱われてきたネタで、その超文明の生み出した人智を超えた破壊兵器を巡る物語なんてベタともいえる定番中の定番。それ故話の展開も予想がつきやすい。オマケにラストはもろカリ城。もう少しなんとかならなかったのだろうか。
そんなFIRSTでも評価できるとしたら違和感なくマッチングしたCGかな。アニメのテイストを損なわず、それでいてリアルな質感はお見事！としか言いようがない。
ちょっと考えれば分かるんだけど、CGアニメの製作がマーザ・アニメーションプラネットなんだよね。ココは結構CGアニメのクオリティも高くてキャプテンハーロックやバイオハザードなどのフルCG映画や、セガのゲームのCGムービーを制作してたりする。
なお、何故ちょっと考えれば分かるのかというと、マーザ・アニメーションプラネットはルパン三世を制作しているトムス・エンタテインメントの子会社で二社ともセガサミーホールディングスのグループ会社なんだよね。なのでそういった事情を知っていれば当然のことではあるんだけど、自分はスタッフロール見るまで気が付きませんでした。…まあ監督があの山崎 貴だったりしたので、てっきり白組、ROBOTだと思い込んでいたんだけど。(^^;
個人的には『山崎監督、ドラクエに続いてまたやらかしたかな～…。』という感じ。…まあ自分はドラクエ自体はプレイした事なかったからあの映画でも十分楽しめたけど、世間のドラクエファンからすると相当に耐えがたいシロモノだったようで。(^^;;;
取り敢えずルパンに関しては酷評はしたけれど、細かい事に拘らなければルパンらしい王道ともいえる作品だと思うので『お約束を楽しむ』って感覚であれば十分楽しめる作品かと。
さて次観に行く映画はソニックかな～。それまで観たい作品が見当たらないし。ソニック、楽しみなんだけど吹き替え版のソニックの声が金丸淳一さんじゃないんだよなあ…。何故変えたし。(_ _|||)
まだ吹き替え版のキャストの発表が無いけど、円盤発売の時には金丸さんに戻して欲しいなあ。
それはそうとフランスで実写化したシティハンター、観ようと思ってたら公開からひと月もしないうちに終わったよ、しかも関東全域で。早すぎるっちゅーの！ ヾ(`Д´*)ノ
