さて昨日は休みを頂いて埼玉県所沢市のサクラタウンで開催されて いる永野 護デザイン展に行ってきました。
正直、 彼のデザインセンスは斬新かつ独特過ぎて自分は今一つ好きではな かったのですが、デザインや設定の先進性、 そして何より固定概念に捕らわれない考え方に感銘を受けた身なの で公開終了間近という事もあって見に行く事を決めました。
展示ブースは再入場不可と聞いていたのでトイレを事前に済ませ、 いざ入場。2時間程掛けてじっくり見てまわったのだけど、 いやあ、 なんというか彼に対する評価が変わったというか更に上書きされた というか。(^^;
設定画やイラストなど、どれもが繊細にして精密そして圧倒的な情報量。 前述のFSSではモーターヘッドと呼ばれる巨大は甲冑のようなロ ボットの書き込みがハンパない。 こんなの月刊誌でも描いていけるんか?!と思う程。…まあ実際かなりの長い間休載してたようですが。(^^;
イラストにおいて印象的だったのは、例えば網目調のコスチュームのイラストでは網目一つ一つに陰影を 描いていて、 なおかつその下の地肌もちゃんと描き込んでいたり、また色彩においても蛍光カラーを用いてコスチュームや空の表現などをしており、 非常に目を引く。
また、メカニカルデザインにおける設定においては、ロボットに骨格を用いてその上 から装甲を施すムーバブルフレームという考え方や、金属の多層積層構造による板 バネの反発性を用いた疑似的な筋肉による間接の可動などといった画期的なアイデアを生み出し ており、 中でもムーバブルフレームという考え方はエルガイムで登場以降、これまでのロボットアニメにおいて普遍的な設定として定着しており、ガンプラなどにも多大な影響を与えています。
正直自分としては、サンライズに参加していた初期の頃のものや、メカデザイン、 キャラデザインを共に努めたエルガイム、 その後のΖガンダムの設定画を見れればいいやとさえ思ってたんだ けど、 FSSのコーナーを見てまわった時に前述の印象を受けて圧倒され 、改めて彼は天才なんだなあと思うように至ったわけで。イヤホント凄かったです。(^^;
入場料900円払って見る事ができるのは一部の作品のセル画と解説のパネ ルにPV、 それに伴った当時の商品に、期間限定で入れ替わる等身大タペストリ ーのフォトスポット。 決して広い空間ではない中にパネルと僅かながらの展示品で900円は高い 。精々500円がいいとこなんじゃないかなあ。
せめて現在多くのスペースを専有しているフォトスポットを裏手のカフェ コーナーなどに移して、 無料と有料に分かれている展示品を一纏めにし、 セル画の展示だけでなく、販促用のイラストの原画など、 もっと見栄えのある展示の仕方にした方が魅力的で値段に釣り合う と思う。
正直隣接しているバンダイナムコの各ショップを見て回った方がと ても魅力的だったよ…。
今回、久々に映画以外で出掛けてみたけど、 とても充実した一日でした。 時間と予算の都合がつけば今度また何処かに出掛けてみようかなー、と 。横浜の実物大ガンダムはもう無理かもしれないけど、 横須賀の日本の巨大ロボット群像展にも行ってみたいなあ。 こちらも開催期間が4月7日までなのでちょっと難しいところだけ ど。(^^;