今更ながらにブログをはじめてみました

グダグダな日常と趣味をただ書き込んでゆくだけのブログです。(^^;

さらば、すべてのエヴァンゲリオン。

昨日仕事帰りに『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観てきました。

いやあ、2度目の緊急事態宣言で公開が延期になって、ゴールデンウイーク頃に公開なんかなーと思ってたらいつの間にか公開が始まってて、じゃあいつ観に行こうかと思案しているところで3度目の緊急事態宣言。

本日25日より4都府県で発令され、いずれそう遠くないうちに自分の住む埼玉にも及ぶだろうと思い、そうなると映画館は休館となり、既に公開からひと月が経過しているエヴァは休館になればそのまま公開終了の可能性があるので慌てて観てきました。

 

さて以下はネタバレを含む内容なので、ネタバレ厳禁という方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

 

 

正直、今回の映画はあまり期待してはなかったんですよ。前回のQの印象の悪さもあって、このままだと旧劇場版同様に鬱な展開しか見えてこなくて。

事実公開からひと月が経過しているのにも関わらず、人気シリーズに対し劇場版鬼滅の刃のようなフィーバー振りもなく、作品に対する評価もこれと言って上がってこない。

一応YouTubeで今作品に対する様々な考察が挙げられているところを見ると、そう悪い評価ではないんだろうな、という事が伺えるだけ。

 

実際観てみると、Qでのミサトのシンジに対する態度の変化や、シンジに怒りをぶつけるアスカの心情とかQでモヤモヤしていた部分が何故なのかはっきりしてわかりやすかったし、

またシンジの、救ったハズのレイが救えてなかった事、自身の行動が原因でカヲルを死なせる事になった事で心神耗弱状態に陥り全てに対して気力を失うも

ニア・サードインパクトを生き延びた旧友達の優しさと、生き長らえない限られた命の中で少しづつ人間らしさを得てゆくアヤナミレイ(仮)との触れ合いの中で自分の為すべき事を見出し精神的に成長してゆく様はとても良かったと思う。

 

それはそうとクライマックスのゲンドウ操るエヴァ13号機とシンジの初号機との対決シーンはコロコロと舞台が変わって、マンションの一室だったり学校の教室の中だったり、特撮の市街地の舞台だったりと中々シュールで思わず笑ってしまいました。(^^;

(人間の知覚では認識できない裏宇宙の世界を強引に認識できるようにした結果という事らしい。)

 

ラスト、ミサトの命を賭してAAAヴンダーの脊髄からガイウスの槍を作り出し、これによってネオンジェネシスを発動させエヴァの必要としない世界を上書きするのだけど、この時にエヴァに取り込まれた魂を開放し、それぞれに別れを告げるのだが、アスカは旧劇場版のラストシーンを思わせるシーン、カヲルはエヴァンゲリオンという作品の円環から解放されるようなやりとりがあり、全てのエヴァンゲリオンは繋がっているというメタな部分が見受けられる。

 

個人的にはエピローグが最も印象的で、駅のホームのベンチに座って佇む大人になったシンジ。向かいのホームには談笑しているレイとカヲル。そして一人でゲームしているアスカ。

そこへ「だ~れだ?」とシンジを目隠しするマリが登場し、「ムネの大きいイイ女。」とこれまでのシンジが到底言わなそうなセリフで返した時『ああ、シンジ君も大人になったのだなあ』と実に感慨深いものがありましたよ。(^^)

そしてエヴァ初号機に乗り込む前に自ら取り付けたDSSチョーカーをマリに外してもらい、二人手を取ってホームの階段を駆け上がって行き、駅を飛び出すと実写の世界でドローンによる空撮で街並みを写していき物語が終わるという、様々な憶測を呼び起こしつつもキレイに終わったなあ、という印象。

物語の終え方に賛否はあるようだけども個人的には良かったと思うし、少なくとも旧劇版のリベンジはできたんじゃないかと。

 

旧劇版と言えば、昔公開早々に新宿へ観に行ったんだけど、当時はまだ指定席の完全入れ替え制ではなく、好きな席で2回とか3回とか続けて観る事ができたのだけど、上映前に自分の隣に座った人が友人と二人で来てたらしく「今日は2回観ようぜ!!」なんて意気込んでたんだけど、上映が終わると観客誰一人言葉を発する事無く、沈痛な面持ちで退出していく様がある意味おかしくて思わず笑いだしてしまいそうになった事があったなあ。まあ、それだけ救いようのない鬱エンドの作品だったって事なんだけどね。(^^;

 

さてこれで完結したエヴァンゲリオン、Qでまた鬱展開かと思いきやラストで救われてキレイに終えられたので、もし今後新劇場版4作をまとめたBlu-ray BOXとか発売されたら買っちゃうかもしれないなあ。

その前に公開終了前にもう一度見ておきたいね。それとあとパンフ。案の定売り切れでしたよ…。まあコチラはエヴァのオフィシャルサイトで通販しているようだから慌てることもないだろうけどね。